以下、妄想。
▼妄想▼
先日、某国の国主様に呼び出されました。バネッサ・グループとして大切なクライアントの一つです。当日は正装の上、非の打ちどころのない礼節で臨みました。
バ「閣下。お呼びいただき、光栄至極にございます」
国「うむ。本日、貴殿を呼び出したのは他でもない。あるモノを製造してほしいのだ」
バ「いかに山河が荒れ果てようと、閣下のお望みを無下にするはずございません」
国「おお、前半は良く分からん例えだが、説明も無しに快諾とは貴殿らしいな」
バ「して、その代物は何でございましょう」
国「貴殿も存じて居ろう。我が国は製造系の国民が多く、お世辞にも強国と呼ばれることはない」
バ「ふんふん」
国「・・・まぁ、良い。匠の国として順調に黒字は出しておるし、このまま平和が続けば何の問題はない。しかし、列強渦巻くヨウギクの地で、ある程度の武力は持っておらんと、今後の発議にも関わってくる問題に繋がってくる」
バ「なるほど。」
国「そこで、わしなりに調べてみたのだが、古代にはもびるすーつと呼ばれる強力兵器があったそうだ」
バ「もびるすぃーつ?」
国「もびるすーつ、だ。それを貴殿に現代によみがえらせて欲しいのだ」
バ「は?」
国「開発費用は当方が負担。条件として、一年以内の配備を目途に計画を立案し実施すること」
バ「一年?それは無理ですよー!」
国「む。先ほど快諾した口で、よくもそんな弱音を吐くものだな」
バ「う」
国「ともかく頼む。貴殿の会社の力を信じておるぞ」
バ「と、ともかく、そのもびるすぃーつについて調べてみます」
国「も・び・る・す・ー・つ。詳しくはそこにいる技官に聞くがよい」
バ「・・・御意」
こうして、謎の強力兵器「もびるすーつ」の開発に乗り出す羽目になりました。
アジトに戻って、スタッフに事情を説明し、散々小言を頂戴した後、ともかく古代の資料を調べてみようということになりました。近いうちにレポートが上がってくるはずです。
ところで、技官から得た情報をまとめると・・・
- もびるすーつは食べ物ではなく、巨大な人型の兵器(らしい)
- 人が乗り込み運転する点ではバイクに近い(らしい)
- 破格の戦闘力を持つが、耐用年数は長くて1年程度(らしい)
うーん、気が進まないですね。こんなもの本気で開発したら世界征服できるかもしれないじゃないですか。
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