アルディアでは、「美樹ちゃん8歳」さんが、立候補されています。
マニフェストは現在準備中です
もうちょっと待ってね
…身もだえして待ちましょう。
◆
つまり、君主選挙立候補の始まりです。(公式)
先ほど見てきた限りでは、わが愛するヨウギクでの立候補は、まだ、ゴルギアスさんお一人でした。
前回の選挙公約では「投票したい候補がいないので、立候補」(前回の選挙記事)という趣旨だったのですが、今回の意気込みは違うようです。
エリクサーが嫌いなのですね。何故なのでしょう。使ってないからわかりません。
◆
なにやら、家族システムというのが、次回のアップデートで実装されるそうです。(君主新聞)
結婚システムと合わせて、家庭的な仕掛けが次々に投入されてきますね。
そのうち、マイホームシステムとか、家のローンシステムとか、実装されるに違いありません。
他にも色々と新しいシステムが導入されるとのこと。まだまだ詳細については不明なのですが。
やっぱり、トレジャーハンティングは、闇に葬られてしまうのでしょうか。
本日、妄想娘と呼ばれてしまいました。
「バネッサさま」
「…あい」
いつの間にか寝てしまっていたようです。
布団を取り去ったコタツに、突っ伏して寝ていたところを起こされました。
目の前がスズナイ南の砂の色に染まっていますが、寝る前まで作っていた封筒が額に貼りついていたのが原因でした。
「なんですか」
「本日、発表された新システムの件で、技術班が騒いでおりまして」
「え、どの話?」
「守護精霊システムの件です」
「あー」
「あれは、当方の召喚使用人システムのパテントを侵害している、と」
「だって、まだ正式発表されていない代物なのに」
「ですが、今後の脅威にな……」
疲れたなあ。皇帝のご寵愛にでも遊びに行こうかな。
温泉でもいいな。マスターと一緒に行ったら楽しいかな。
あ、久しぶりにみんな呼んでも面白いかな。最近、落ち着いただろうし。
「…さま、バネッサさま。戻ってきてください」
「あ、ごめんごめん」
「とりあえず、技術班の皆さまが、意見を聞きたいと」
「えっとですね、路線変更は無しです」
「は」
「そんな事より、召喚メイドΣとΩの開発に注力しなさい、と伝えてください」
「了解しました」
顔の前に張り付いていた封筒を剥がしながら、どうしてヨウギク資産一位の私が内職しているのと、頭の端っこで考えつつ。
米糊の表面にできていた膜を、そっと取り除きました。