今日の今日まで気付かなかったのです。
最初は妄想のしすぎで、視覚まで壊れたのかと思いました。
みなさんは、ご存じだったのですか?
私だけが知らなかったのでしょうか。
トキヤの人々がモンスターだったなんて。
(画像はSSから切り取っただけで、何ら加工をほどこしていないことを、ラティウスに誓います)
▼ここから妄想▼
以下、妄想?
新たにギルド・マスターになった男が、最初に始めた仕事は、自分たちのギルドの改名だった。
メンバーも心機一転とばかりに、このアイディアに賛同したが、良い名前がなかなか出てこない。
恰好よい名前を出すから決らないのだ、だから逆から攻めてみようと、ギルド・マスターが言い出した。
反対意見も出たが、かと言って良い案がある訳でなし。
結局、各自が「忌み嫌われるもの」を紙に書き、ギルド・マスターがくじ引きの要領で最初に引き当てたものとすることになった。
「マスターが好きに決めていいと思うのだが」
「いいんだ。皆で決めたいんだ」
「あっし、字が書けねぇんですが」
「そこの新人に代わりに書いてもらえ」
「二代目、忌み嫌われるってどういう意味なんすか」
「うーん、金をもらっても欲しくないもの、だな」
ワイワイ騒がしい。しかし、これが楽しいのだ。
ギルド・マスターの兜に、全員が紙切れを入れ終えた。
律儀に目を閉じたギルド・マスターは、毛だらけの右手で一枚の紙切れを選び出す。
「二代目、何と決まりました」
「まてまて、今見るから」
捻じれた紙をほどき、目を通したギルド・マスターが奇妙な表情を浮かべた。
「マスター?」
「…面白え」
「や、やり直しますか」
「いや、一度決めたことだ。本日より、俺らがギルドは『皇帝のご寵愛』と名乗ることとなった!」
羅眼の目を欺くには、都合が良いかもしれないし、皮肉も効いている。
しかし、後に双竜と呼ばれる新人剣士は、何と言うか非常に…がっかりした。
(おしまい
後日談)
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