唐揚げって、美味しいですね。
商店街のお肉屋さんの店頭に並んでた唐揚げの、「見事な」揚げ色に誘われて、買っちゃいました。
夕日の中で土手に座り、眼下のお兄さんたちが興じる球技を眺めつつ、梅ジュースを飲みながら唐揚げを食べる幸せ。
カロリーが気になるところですが、これを夕食としてしまいましょう。
川面を渡って来る風が心地よいので、ねぐらに籠るのが惜しい感じ。
夕焼けがきれいで、街の生活音が心地よく、唐揚げが美味しくって、汗を川風が吹き流す幸せ。
音楽や電波では満たされない、一人の癒し時間を存分に満喫してまいりました。
以下、妄想。
目の前の円卓には、さまざまな料理が大皿に盛られていました。
「さあ、ご遠慮は無用です。お好きなだけお召し上がりください」
相手は、先日取引をした美食家としても有名なお金持ち。
毒を盛られる心配はありませんでしたが、色々な疑問が。
「あの、これなんでしょう」
「みみずの唐揚げですよ。美味しいですよ」
「こっちは?」
「セミの唐揚げですね。今が旬ですからね」
「はあ、旬ですね」
「で、こっちの料理は・・・」
やはり、こういう場合って食べなければいけないのでしょうか。
邪気のない相手の顔に、どうしようもない殺意を覚えつつ・・・私は・・・。
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