結局参加しませんでしたが、ついったー川柳イベントの受賞作が発表されたようです。(公式)
受賞者が発表されないのは、仕方ないのかな?
身近な人が受賞していたら、「おめでとう」の一つでも言いたいところですけど。
個人的には「GM鳥釜賞」受賞作が好きかも。
最優秀賞には選ばれなさそうな、それでいて君主ならではの感じが、よく出ているなあと思いました。
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と、上記を書きながら、放置しておりますと。
所持品内にミミズが放り込まれているではありませんか。
何のイベントだろうと思って公式を見たら、明日(日付では今日)の秋分の日を記念した、突発イベントが行われておりました。(【突発!】「賢者の箱 一本釣り」イベントのお知らせ)
ただ、釣りイベントって、PCをつけっぱなしにできない私には、向かないイベントですので、スルーの方向で。
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前回の書き込みにて、装備関係の脱力感あふれる書き込みに対して、釘を刺されてしまいました。
なるようになっててはダメです!(一部抜粋)
は、はい。分かってます。理解してます、本当です。
「で、話を受けちゃった訳?」
「はあ」
「もう、何考えてんだか!」
「本当ですよねー」
「あんたの事よ!!」
職員食堂にて衝撃の依頼を受けた、その日の夕暮れ時。
トキヤの目抜き通りで商いを営む友人に相談に行きました。屋台脇に陣取り、客足が途絶えた間を縫って事情を説明していたのですが、話が私の結婚話になったとたん、上記の「お叱り」を受けた次第です。
両手を腰にあて、眉を寄せた顔を数回振りながらため息。頭が少し傾いでいるのが様になっている理由なのかな、あれって地軸の傾きに近いかも、これは世紀の大発見かな光学分度器どこだっけ、えっとセバスチャン大至急トキヤまで・・・。
「あ、ん、た、は、ど、う、し、て、そ、う、な、の、よ」
「痛い痛いよ。耳がもげちゃいます」
「戻ったか?戻ってきたか、現実に!」
丁度、交代の時間になったらしく、見た目が瓜二つの少女がやってきたので、友人は一方的な暴力沙汰を中断してくれました。引き継ぎをテキパキと終え、制服を脱ぐとすたすたと路地へ歩いていくので、慌てて後を追いました。
「で、どうするの」
木製のジョッキで乾杯をし、そのまま一息に中身を飲み干した友人は、店主に指でサインを示しながら言いました。
どうするのって・・・。分からないから相談に来たんですけど。
怖いなあ、相談する相手、間違えたのかな。
「じゃあ、普通に結婚するつもりなの?」
「いえ、さすがにそれは必要ないそうなんです。とりあえず、形だけで良いって」
「でも、そんなの調べれば一発でばれちゃうじゃない」
「そうなんですよねー」
「そうなんですよねーって」
「・・・」
「断っちゃいなさい、悪い事言わないから」
「でも、向こうも困っているようですし・・・。国守だし、力にはなってあげたいんですよ」
「お待たせしました」
店で働く少年が、器用に腕に並べた皿を、そつなく卓に並べて去ろうとします。
「ねえ、ちょっと」
「はい?追加ですか?」
「あのさ、この人が結婚して欲しいって言ったらどうする?」
「・・・身に余る光栄です。ただ、いまだに自分の店も持てない境遇ですので、少々お時間頂ければ、と」
「あー、行ってよし。小僧とは言え、さすが酒場で働く男だねえ」
友人が弾いた硬貨をニコニコと片手で受け取ると、少年は別の卓の注文を取りに去って行きました。
「ま、普通の反応は、あーだよね」
「かといって、一般のプレイヤーには頼み辛いんですよね」
「国守の相手だからね。そこそこのレベルが必要だと思うし」
「うーん」
目の前のエビ料理が魅力的な香りを立てています。相談事も忘れて一尾口に放り込んだところ、衝撃的な辛さが襲いました。
最近、香辛料と縁遠い生活だったから効くなあ・・・。
ジョッキに入ったお茶で焼けた舌を冷やしていると、友人が待ちに待った一言を放ちました。
「邪道だけど、ひとつアイディアがあるんだけど」
「あ、素敵です。やっぱ、相談しに来てよかったー」
「NPCにお願いしてみるというのはどうよ」
「ふんふん」
「NPCなら、結婚がどうこうって調べようが無いと思うんだよね」
「なるほど、でも、受けてくれるかなあ」
「明日、非番なので付き合ってあげる」
「助かりますー」
「では、そういうことで」
本日初めてとびきりの笑顔を見せた友人は、右手を高々と差し上げ、店主に先程とはまた別のサインを送ります。
「あのー、呑み過ぎないでくださいね」
「まかしとき、ふっふっふ」
ま、こうなることは織り込み済み、ではありましたけどね。
(たぶん、たぶん、つづくかもしれない)